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2021.2 免疫の暴走=サイトカインストームの正体とは!?

栄養士コラム

こんにちは! 
管理栄養士の五十洲(いそす)です。

このメールマガジンでは、季節のお悩みや最近話題になっていることについて、栄養士の視点で、皆さまに役立つ情報をお届けしております。

今月は、「免疫」がテーマです。

このコロナ禍でしきりに耳にするようになった「サイトカインストーム」という言葉。新型コロナウイルス感染症の重症化に関与しているといわれる現象です。

今回はこのサイトカインストームに触れてみたいと思います。
どのようにしてサイトカインストームが起こるのか?
サイトカインストームの抑制に役立つ栄養素はあるのか? 
まだまだわからないことが多いのですが、ある種のビタミンやミネラルがサイトカインストームの抑制に役立つ可能性も報告されています。

今回はまず、「サイトカイン」「サイトカインストーム」がどんなものなのか?から探っていきたいと思います!

「サイトカイン」の正体は!?

「サイトカイン」とは、私たちの細胞から分泌される物質で、主に免疫系の細胞から分泌されます。各種の免疫細胞はサイトカインを介して情報伝達を行い、お互いに連携し合ってウイルスなどの敵に立ち向かいます。

サイトカインには、インターロイキン、インターフェロン、ケモカイン…などの種類があり、さらにインターロイキンの中でも発見された順番に、
IL-1(インターロイキン-1)
IL-2 
IL-3 
IL-4 
・ 
・ 
・ 
というように何種類も存在します。
体内には800種類以上ものサイトカインが存在するといわれています。

免疫細胞を活発にするのも抑制するのも「サイトカイン」

たくさんの種類が存在するサイトカインですが、その役割によって「炎症性サイトカイン」と「抗炎症性サイトカイン」に分類されます。

体内に侵入してきた敵に攻撃を仕掛けるためには、免疫細胞を活発に働かせる必要があります。このときに分泌されるのが「炎症性サイトカイン」で、体内に炎症を起こすことで敵を排除していきます。炎症性サイトカインには、IL-1、IL-6、TNF-αなどが分類されます。炎症性サイトカインが分泌されると、発熱、倦怠感、頭痛などが起こります。

一方、「抗炎症性サイトカイン」には、免疫細胞の攻撃を抑える働きがあります。敵に打ち勝ち、もう攻撃をする必要がなくなった時に分泌されて、攻撃を終わらせ、炎症を鎮めます。抗炎症サイトカインには、IL-10、TGF-βなどが分類されます。

このようにサイトカインにはそれぞれ役割があり、必要に応じて分泌され、炎症を起こしたり炎症を鎮めたりして自分の体を守っています。

炎症>抗炎症が起こると…

もし、炎症を鎮める(=攻撃を抑える)ことができなくなると、免疫細胞は自分自身の健康な細胞にも攻撃をするようになります。これが、免疫の暴走といわれる「サイトカインストーム」の正体です。ウイルス感染、薬物投与などにより炎症性サイトカインが過剰に産生されてしまうことが原因です。

サイトカインストームが起こると、血管内の血液凝固機構に異常が起こって血栓ができたり、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすこともあります。

サイトカインストームを抑制するには?

サイトカインストームが起こらないようにするためには、炎症性サイトカインの過剰産生を抑えること、抗炎症性サイトカインがきちんと働くことが大切だと考えられます。サイトカインは免疫細胞から分泌されますので、免疫細胞を健康な状態に保つこと、そして多くの免疫細胞が存在するのは腸ですので、腸内環境を良好に保つことが大切であるといえます。

また、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛などの栄養素に、サイトカインストームを抑える働きがあることを示唆する報告もあります。
次回、その栄養素との関連についてご紹介していきたいと思います!


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